
生活習慣病の発症には、偏った食生活、運動不足、喫煙、ストレスなどの生活習慣(環境要因)に加えて、体質(遺伝要因)が20~70%関与していると言われています。

つまり、
生活習慣の乱れ+体質が、生活習慣病の発症リスクと言えるのです。遺伝情報は一生涯変わりませんから、遺伝子検査により、どの生活習慣病にかかりやすい体質なのかを知ることで、今後必要な対策や効果的な生活習慣の改善を図ることが可能となり、総合的な生活習慣病のリスクを下げることができるようになります。対象となる生活習慣病は10種類 。
- 肥満(10SNPs)
肥満とは、単に体重が重いということではなく、脂肪組織が過剰に蓄積した状態のことを言います。肥満の指標としては、BMI(体格指数=体重÷身長2)が用いられます。18.5≦BMI<25.0が標準体重、25.0≦BMIで肥満と診断されます。肥満は、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常・動脈硬化、さらには心筋梗塞や脳卒中の原因にもなります。
- メタボリックシンドローム(16SNPs)
一つ一つは軽症でも複数が重なると病気になりやすくなるのがメタボリックシンドロームです。腹囲が男性で85㎝以上、女性で90㎝以上で、さらに脂質代謝異常・高血糖・高血圧のうち2つ以上に該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。
- 糖尿病(16SNPs)
糖尿病とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌バランスが崩れたり、その働きが弱まったりして高血糖の状態が慢性的に続く病気のことです。空腹時の血糖値が126㎎/dl以上で糖尿病と診断されます。
糖尿病は、血管障害・神経障害・腎臓障害など全身に合併症を引き起こすほか、動脈硬化を悪化させて心血管疾患の原因ともなります。
- 高血圧(17SNPs)
高血圧は、主に過剰な塩分摂取・運動不足・喫煙・ストレスなどの環境因子と、体質などの遺伝因子が関与していると言われています。収縮期血圧(最高血圧)140mmHg以上または拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上になると高血圧と診断されます。高血圧は、心血管疾患の重大な危険因子となります。
- 慢性腎臓病(20SNPs)
慢性腎臓病とは、タンパク尿などの腎障害を示す所見、もしくは腎機能低下状態が3か月以上続く状態のことを言います。この状態を放置すると、透析や腎移植を必要とする末期腎不全や、心臓病・脳卒中などの血管疾患を引き起こします。慢性腎臓病の危険因子として、糖尿病・高血圧・肥満・脂質代謝異常・メタボリックシンドロームなどがあげられます。
- 脂質代謝異常症(46SNPs)
脂質代謝異常とは、総コレステロール220mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上、LDLコレステロール140mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかを満たすものと定義されます。脂質代謝異常になると、動脈硬化や糖尿病、急性膵炎などを引き起こしやすくなります。
- 心筋梗塞(18SNPs)
心筋梗塞とは、動脈硬化が原因で心臓に血液を供給する冠動脈と呼ばれる血管が細くなった後、さらに血栓などが詰まったり冠動脈が収縮を起こしたりして血流が完全に途絶え、心臓の筋細胞が急に死んでしまった状態のことを言います。
不整脈や心不全などを合併することが多く、死亡率も高い疾患です。
- 脳梗塞(14SNPs)
脳梗塞(アテローム血栓性梗塞)とは、脳卒中の一つで、脳の比較的大きな血管の動脈硬化が進み、血管が細くなり、血流が途絶えることにより脳細胞が死んでしまう疾患です。死亡率が高いだけでなく、手足の麻痺・言語障害などの後遺症が残ることも少なくありません。
この脳梗塞の危険因子として、脂質代謝異常・糖尿病・高血圧があげられます。
- 脳出血(13SNPs)
脳出血とは、脳卒中の一つで、脳の比較的細い血管が破れて脳内に出血した状態を言います。脳出血は、高血圧や加齢によって脳の血管が弱くなり、その血管が破れてしまうことが原因で発症します。
脳出血の死亡率は、高血圧治療や食生活の改善でかなり低下して脳梗塞死亡率より低くなりましたが、日本における脳出血の発症頻度は欧米諸国の2~3倍と依然高い状況です。
- くも膜下出血(14SNPs)
くも膜下出血とは、脳卒中の一つで、脳を覆っている三層の髄膜(内側から「軟膜」・「くも膜」・「硬膜」)のうち、軟膜とくも膜との間を通る血管が破れて出血した状態のことを言います。
くも膜下出血の多くは脳動脈瘤の破裂が原因で起こります。くも膜下出血の危険因子として、喫煙・高血圧・飲酒などがあげられます。
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